早川エル

キングオージャーVSキョウリュウジャーの早川エルのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

さっ、坂本先生ェ!? こ、ここまでしてくれていいんですか!?!?ありがとうございます!!ありがとうございます!!

いや普通に文句の付け所無いな。

と言うかほんとに脚本凄すぎないか?

せっかくなら10thでキョウリュウ単独でやって欲しかったな〜って思ってたけど、想像以上に色んな作品が密接に絡み合ってて凄かった!

結構観てないといけない作品が多い(キョウリュウ100years after、キングオキョウリュウコラボ回、最終回)んだけどそれ観てたら超超楽しめる!!
と言うか各作品との絡ませ方が上手い!
まさかマルチバース要素を利用して100years出してくると思わないじゃん!?
素直にビックリしたよあれ!

話もよく出来てて、期待してるものを全部見せてくれて更に意外なものも見せて、更に更に伏線回収もしっかりすると言う…はっきり言って高野さんのよりキングオージャーしてるよこれ…

高野さんが書くキングオのオタクウケを狙った臭さや、やりたいこと以外の部分での雑さが無くてちゃんとヒーローモノしてる

今作は前日譚や補完の要素が強めで、その分話は難しい。
説明無しで場面が飛ぶからよく分かんないところもちょくちょくあった。
でも「このシーンの裏には実は…」ってのが多くて伏線回収になってて凄いなと思った。

あとBTTFっぽかったりバタフライ・エフェクト的な要素もあったり…

IFの世界はめっちゃ面白い。特にリタは初めて素顔見た気がする…めちゃ自由だった…可愛い…綺麗…

あと興味深いなと思ったのはギラの闇堕ちで、ウッピーが過去のギラに干渉したことでバタフライエフェクトで未来が変わるんだけど、「もっとジュルリラが食べたい」と言うギラ(人格形成前)の欲求をウッピーが無償で満たしてあげる、つまり甘やかすみたいなもんだよね。

それで努力をせずに欲張ることを覚えてしまったギラは「もっと欲しい、全部欲しい」って思うようになってダグデドを倒し宇蟲王になった…って感じなんだろうけどこれはマジで上手いし、そう言う未来もあったかも知れないって思ったね。

マジでこの脚本家の人キングオージャーと言うかギラを理解しすぎじゃない?

からのラストバトルは最高。
満を持して「全力キング」が流れて、前座で「俺こそオンリーワン」しか流さなかったのはそう言うことかって驚きもあったし、それぞれ生身、変身後での見せ場があって技もしっかり放ってて良かった。

キョウリュウサイドは最高オブ最高のブレイブでした。

キングプリンス同時変身も観れたかと思いきやまさかのトリンと100years組も登場。
素直に激アツすぎた。

からの全員名乗りでサラッと名だたる有名声優を怪人に使いながら、綺麗にキョウリュウOPと挿入歌を流しフィニッシュ。

ダンスもしっかりやってプリンス客演の布石も作って綺麗に終わった。

いやもうほんとに…言葉が無い…

余韻に浸りながらラストにジワ〜っと出てきた
『監督・アクション監督 坂本浩一』のクレジットには納得しか無かった。やっぱ坂本だよなって思ったし、日本の特撮は本当に坂本監督が覇権を握ってると思い知らされました。

大傑作。
早川エル

早川エル