らんらん

銀座三四郎のらんらんのレビュー・感想・評価

銀座三四郎(1950年製作の映画)
2.5
町医者をしている藤田進は柔道6段の腕前、いい年なんだけど未だに独り身
その理由は昔約束を交わした女性(風見章子)が忘れられなくてずっと待っているから
親しく付き合っている料理屋夫婦の娘(山根寿子)との縁談を勧められても乗り気じゃない
そんな状況でかつての想い人風見章子と再会するのだが、、、

今回見たのは「銀座の猛者」
元々は「銀座三四郎」ってタイトルで公開された映画の短縮版らしい
当時あるあるであえて短縮版が残ってるのは完全版残ってないんでしょうね

率直な感想は、、、なんだかなぁと
ストーリー、展開に納得いかないし、出演者にしても特に収穫はない
藤田進は相変わらず棒演技だし、ヒロイン2人山根寿子と風見章子にしても全く印象に残らないし、、、
飯田蝶子は相変わらず上手い、志村喬はらしい役だけどなんかもったいない
一番良かったのはめっちゃ脇役だけど木匠久美子の看護婦さんのかわいらしさくらい
木匠久美子ってこんなかわいらしい役も出来たんですねー、声や表情なんかもイメージにない役だった

ストーリーの一番の不満点は藤田進の優柔不断さ、少しも男らしくない
むしろいやらしいと思う、2人のヒロインの間を行ったり来たり
もうね、、、そこに愛はあるのかい?と思っちゃう、なんかガッツいてるみたいでキモい
最初は恋愛なんか興味のない無骨な天然さんだと思ってたけど大違い、わかっててとぼけてたでしょ?いやらしいわー

結末もそう来るかと
娘さんとくっつく、確かにそれだとみんなを裏切らない一見幸せな結末
なんだけど藤田進はあの娘さんのこと好きにはとても見えないのよね
かといってみんなを不幸にして風見章子とくっつくってのも複雑だし、、、
つまりはストーリーもだけど、藤田進でロマンスは無理あるんじゃね?って結論!

どっちとくっつくにしても不満がある、そもそもそれ抜きにしてもたしいして見所もない作品かなと
らんらん

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