『No.10』は濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』のような演劇的文体でドラマ性を明らかにする手法から〇〇(ここを書いてしまうと観る意味ないくらい)への飛躍が凄まじく、本当に公式サイトに載っている以上の前情報は入れないほうが良い。
以下ネタバレ。
ただ公式サイトに載っていた、
「音楽もヴァーメルダムによるもので、土星人サン・ラーも羨むであろう宇宙ジャズともいうべき旋律が、何光年も離れた場所から奏でられる。」
というのは、言い過ぎだと思った。笑 なんでサン・ラーを出したのだろうと思ったらこの映画自体が『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』的な物語だからじゃないかと観ていて気づいた。あれはサン・ラーがやるからこそ笑えるのに!シリアスだからこそ迫力でこちらの気力が潰れそうになり、ヤバいもん観たとは思った。しかしラストは完璧。ここで終わるしかないタイミング。