鶏

No.10の鶏のネタバレレビュー・内容・結末

No.10(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

『意外性の塊みたいは作品』

かなりというか、無茶苦茶訳が分からない作品でした。最初のうちは主人公・ギュンターが属する劇団内の不倫騒動が本筋かと思いきや、ギュンターの不倫を告発した端役の俳優に対して彼が舞台上で復讐するという急展開となり、さらにはギュンターを監視していた謎の集団が登場して驚くべき真実が明らかにされていくということで、常人の理解を遥かに超える内容に仰天しました。

一応無理くりに解釈しようとすると、ギュンターは宗教というかキリスト教に否定的で、謎の集団の一味である司祭に対して好戦的な態度を取ります。一方さらなるキリスト教の布教を目指す司祭たちは、ギュンターの言葉など意に介さず自らの目的に邁進するかに見えました。ところがラストでは、司祭たちが文字通り”排出”されてしまってエンディング。つまりはキリスト教なんて塵芥と変わらない程度のものなんだと言いたいのかと思った訳ですが、正直良く分かりません💦

ただ意外性の塊みたいな展開の作品であり、不快になるという感じもなかったので、たまにはこういう作品もいいかなと、これまた無理くり自分を納得させたところです。

そんな訳で本作の評価は★3.2とします。
鶏