よどるふ

俺らのマブダチ リッキー・スタニッキーのよどるふのレビュー・感想・評価

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幼いころ、意図せず働いてしまった悪事がバレないようにと生み出した架空の友だち、“リッキー・スタニッキー”。時は経ち、その架空の友だちにあらゆる設定を継ぎ足しながら利用してきた三人組の大人たちが、周囲から架空の友だちの実存について疑われ始めたため、役者を雇って“リッキー・スタニッキー”を演じさせてやり過ごそうとする。

コメディとして描かれてはいるが、話が進むにつれて「これはストーリーやセリフをいっさい変えずにホラーとして演出することもできるのではないか?」と考えながら観ていた。「この設定なら話をどのジャンルにも転がせられる」というサンプルになり得る作品だと思う。だからこそ、いくらでも怖い展開にできそうなところを良い人情噺として着地させたラストに感服した。
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