トランク ～走る密室～のRuiAudenのネタバレレビュー・内容・結末

この手のワンシチュエーションものでは主人公が医学生だとか、都合の良い設定なのはよくあるご愛嬌として。それはともかく、トランクの中であんなにジタバタ動いたり叫んだりしていたら、さすがに音で犯人がとっくに気づくはず。そういう部分こそが大事で、そのせいで最初からリアルな緊迫感が削がれてしまっている（犯人のズサンすぎる犯行にもゲンナリ）。せっかく臓器売買とかヤバい現実の闇の部分が描かれていても、これじゃ台無し。例えば本作と同種のスリラー作品である『THE GUILTY ギルティ』等と比較して、その巧みさにおいても本作は相当劣る。