キミシマユウキ

凶気の桜のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

凶気の桜(2002年製作の映画)
3.4
東京・渋谷にて"暴力こそ正義"の信念を元に行動するグループ:ネオトージョー。
そんな彼らはある日右翼系暴力団組織に目を付けられて…

『GO』『ピンポン』の
!!窪塚洋介!!
が主演の暴力社会派ドラマ。
スコセッシ監督の『沈黙』にて彼の演技が光っていたので若い頃を鑑賞。

血で血を洗う狂ったヤツら。

青臭さを感じながらも尖ったセンスが見られる不思議な作品。
ナショナリストだの右翼だの、普通に生活してれば聴き馴染みのない危険な思想を持った方々が主人公の今作。
普通に渋谷で飲み会してるだけでコイツらにボコられるなんて恐ろし過ぎるので現実世界で出会ったら全力で目を逸らそう。
喧嘩に次ぐ喧嘩、曲げられない信念、そして喧嘩。
とにかく暴力シーンが多く刺激的な映像の連続で頭がクラクラした。

主演の窪塚は凄い熱気。
若くてエネルギッシュでパンクな主人公。
ギラギラしていて危なかっしいのにどこか魅力を感じる…。
『沈黙』ではキリシタンだったが今作ではアメリカ文化を憎む愛国者という設定(笑)
謎の男通称"消し屋"の江口洋介もミステリアスでかっこよかった。
あとは格闘家の須藤元気の若い頃やら可愛いヒロイン高橋マリ子やらが出演。

ギンギラギンにフルスロットルな窪塚洋介が見れるという意味では楽しめるが、作品としてはイマイチかな?

「桜しか残ってねえじゃねえかよ…」

ナショナリスト好き、右翼好き、ギンギンの窪塚洋介が観たい方にはオススメの作品。