ひでG

パレードのひでGのレビュー・感想・評価

パレード(2024年製作の映画)
3.5
ネトフリ今月のイチオシ配信日本映画。
キャストが豪華!
長澤まさみ・横浜流星・坂口健太郎・リリーフランキー・寺島しのぶ・田中哲司
森七菜・黒島結菜・舘ひろし、、

これだけのキャスト揃えられるんだね、
配信業界は勢い持ってるよな〜
監督も売れっ子でそつなく何でも一定程度に仕上げちゃう藤井道人さん。

いかにも配信作品!って(まだそんなに観てる訳ではないけど、)配信作の特徴をよく知ってるなって思う。

一般化はまだできない、あくまで僕が感じる配信の特徴、
映画館と違って、途中で止められる(止められてしまう)
だから、最初から少しずつ積み上げていくタイプより、見せ場がいくつかに分かれている方が見やすいかもしれない。

主な人物が複数で、それぞれのエピソードが散りばめられている本作、それを意識してか、藤井監督が自ら脚本も書いている。

設定も分かりやすい。この世に未練があり、その先に逝けない死者たち。
もう一度逢いたい人を探して夜な夜な歩きまわる。その光景がまるで、パレードのよう。彷徨うシーンも綺麗に仕上がっている。

亡くなった人たちの物語。未練を残した人に逢いに行く場面以外は、みんなが集まる元遊園地みたいな場所か殆ど。だから、そんなに撮影時間も費用もかけなくてもよいのかもしれない。

見やすかったし、それなりにまとめて仕上げてきているんだけど、
どこかで見たようなお話に感じてしまう。

散りばめられた想い人との再会のエピソードも特には新鮮味はなく、尺の関係か、
掘り下げも少ない。

横浜流星なら、長澤まさみならあのくらいの演技はやれるだろうと思っちゃう、

功者リリーフランキーも少しオーバーアクトでやや全体のバランスを壊していたし、

逆に寺島しのぶ、田中哲司、坂口健太郎にはあまり見せ場がない。

特に坂口健太郎は、あーゆー役が多いのは勿体ないな、(坂口と横浜流星が逆でも面白かったんじゃないかな、、)

森七菜が入ってからは掛け合いなどのテンポも良かった。

同じ事を書くけど、想いを残すお話は今までもたくさんあり、あの世で映画撮るって設定も是枝さんが昔やってたなって思っちゃった。

劇場公開ものより評価の基準が低くてもいいんだって思ったらいけないと思うので、あえて言います!

正直あんまり面白くないっす。
映画にこだわるにしては、そこに映される映像が魅力的じゃなくて、テレビバラエティの再現Vみたいに見えて、あまり乗れなかっです。

自ら設定破りの後日談も、まあ綺麗だし、
その点をツッコミたくはないけど、(ユーロスペースが出てきて嬉しかった!)
まあ、そっか、って、上手くまとめて、パッケージに収めた感が最後まで拭えなかったです。
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