町蔵

緑の香水の町蔵のレビュー・感想・評価

緑の香水(2022年製作の映画)
3.2
【MyFFF2024 セレクション】
緑の⾹⽔ Le Parfum vert
(フランス、ベルギー/2021年/101分/カラー/デジタル)
監督 ニコラ・パリゼール
出演 ヴァンサン・ラコスト、サンドリーヌ・キベルラン
コメディー・フランセーズの俳優が公演の真っ最中に毒殺される。現場を直接⽬撃した劇団員のマルタンは、警察にマークされるだけでなく、殺⼈を指⽰したであろう謎の組織「緑の⾹⽔」から命を狙われてしまう 。マルタンはバンドデシネのイラストレーター、クレールの助けを借りて、「緑の⾹⽔」の計画を阻⽌しようとヨーロッパ中を駆け回り、謎の解明に乗り出す。『アリスと市長』が好評だったニコラ・パリゼール監督がコメディエンヌとして絶大な人気を誇るサンドリーヌ・キベルランとやはり引っ張りだこの若手ナンバーワン俳優ヴァンサン・ラコストを主演に迎えた長編三作目。スパイ映画に演劇と漫画の要素を織り交ぜた多⾯的な魅力をもつ作品で、ヨーロッパにおけるファシズムの台頭をも示唆している。
映画監督
ニコラ・パリゼール

1974年パリ生まれ。法律、哲学、美術史、映画を学んだ後、『Sofa』誌の映画批評家となり、ピエール・リシエントのもとで働く。初の長編映画『Le Grand Jeu(大いなる遊戯)』は2015年にルイ・デリュック賞を受賞し、2作目の『アリスと市長』は2019年のカンヌ国際映画祭監督週間に選出。長編3作目となる『緑の香水』は昨年のカンヌ国際映画祭監督週間のクロージングでお披露目され、高い評価を得る。
町蔵

町蔵