kazu1961

秘密のkazu1961のレビュー・感想・評価

秘密(1999年製作の映画)
3.8
▪️JP Title :「秘密」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 1999
▪️JP Release Date : 1999/09/25
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 第23回 日本アカデミー賞
優秀主演女優賞(広末涼子)
優秀主演男優賞(小林薫)
優秀助演女優賞(岸本加世子)
▪️Appreciation Record : 2020-740 再鑑賞
🕰Running Time : 119分
▪️Director : 滝田 洋二郎
▪️Writer : 斉藤ひろし、(原作 東野圭吾)
▪️MusicD : 竹内 まりや、 宇崎竜童
▪️Cast : 広末涼子、小林薫、岸本加世子、石田ゆり子
▪️Review
初期の頃の東野圭吾作品では、両作とも映画化されていますが『手紙』と、本作『秘密』が大好きです。本作も原作を読んだときに胸がいっぱいになり、涙が止まりませんでした。
直子か藻奈美か。。。序盤で描かれた直子との思い出を、しっかりと山場で伏線回収、原作同様真っ直ぐな展開に涙が溢れます。
ラストに向かっての直子の選択に、直子の想いを考えると、胸に込み上がってくるものがあります。ある意味、感動的なホームドラマから見事なドンで返しだと思います。
人格の入れ替わりものは当事者が両方とも存在してるという意味で、『転校生』(1982年)をはじめ、『君の名は。』(2016年)まで多くの作品があります。でも憑依をテーマにして一人の体に二人の人格が入れ替わるアイディアは秀逸です。なぜならば藻奈美の人格が戻るときは直子の魂が消えるということを意味するのですから、そこには別れがつきまといます。
監督はのちに『おくりびと』で大成功する滝田洋二郎監督。主演に公開当時19歳だった広末涼子と、小林薫。小林の妻役で岸本加世子が出演しています。この時19歳だった広末涼子が若い体に中年の心をもつという難しい一人二役をナチュラルに演じ、きわどいせりふもサラリとこなす素晴らしい演技を見せてくれます。

物語は。。。
愛する妻と娘に囲まれ満ち足りた生活を送る杉田平介。だがある日、 妻・直子と娘・藻奈美が乗ったスキーバスが崖から転落します。 二人は病院に運ばれるが、まもなく妻は息を引き取ってしまいます。娘のほうは、なんとか一命を取りとめたものの、意識が戻った彼女は自分は妻の直子だと告白します。やがて平介もそれを信じ、直子は人前では17歳の藻奈美として振舞い、二度目の青春を謳歌するのですが。。。

東野圭吾の同名小説を広末涼子主演で描いた、ミステリータッチの甘く切ないラブ・ストーリー、個人的には好きな作品です!!

▪️Overview
死んだ妻の人格を宿した娘と、彼女と夫婦生活を送ることになった中年男の愛の行方を描いたドラマ。監督は「お受験」の滝田洋二郎。99年度日本推理作家協会賞を受賞した東野圭吾による同名小説を、「SF サムライ・フィクション」の斉藤ひろしが脚色。撮影を「お受験」の栢野直樹が担当している。主演は、「鉄道員」の広末涼子と「洗濯機は俺にまかせろ」の小林薫。(引用:映画. com)
kazu1961

kazu1961