パトリック・スウェイジ主演の80年代映画のリメイクなんだそうだけど、一言で申せば〝ケンカ祭り映画〟ですよHO-HO-HO♪
テストステロン過多でカルシウム不足のメンズたちが筋肉を唸らせ激らせまくる約2時間。(のアマプラ配信映画です)
しかしその真ん中にジェイク・ジレンホールがおり、それをダグ・リーマンが捌けばそれなりの映画になるのだから不思議ね。
流れ者が街にやってきて蔓延る悪党を一掃して去っていく、正調西部劇そのまんまで一歩もはみ出さないんですけど、そのお約束でシンプルなプロットが良かったのかな。
その代わり内容が浅いっちゅうか、主人公ジェイクが抱える過去や贖罪がどのように解消されるのかというドラマが中途半端なのは間違いなくて、そこを瑕疵とすることもできるんですけど、しかし!
この映画の本懐はジェイクをはじめとする野郎どもがステゴロで殴り合う、それだけ!
フロンティアスピリットですよ!
(絶対に違う)
たぶん本作で言いたいことは「アンガーマネジメントは大事だよ」ということではないでしょうか?
悪党がみんないい具合にアタマ悪くて、今時こういうキャラクターの楽しさも見かけないし、モノホンの格闘家らしいコナー・マクレガーのクレイジー最恐キャラとのクライマックスはなんかいいもの見せてもらった感じ。あのおっさんと取っ組み合うの怖かったろうなジェイク・ジレンホールさん。
彼のビルドアップした肉体には一緒に観ていた妻もウホホッとなってましたよ。
ステゴロアクションはリアル路線なんですけど、キャラクター描写やザコキャラの間抜けさもあって、終始どことなくユーモアが漂っていてシリアスにはいかないバランスがよかったですね。刃渡り10センチくらいなら刺さってもあんまりダメージない世界観。
ジレンホールさんの作品選びはいつも渋いけど、ダグ・リーマンと組んでこの偏差値低め(たぶん意図的である)の感じが好ましいですな。
ともあれ、肉体も含めジレンホールさんの表情豊かな感じは久しぶりな気がするので、ファンは必見。ギョロ目サイコパスみ少なめ。
キュートなダニエラ・メルヒオールさんとフロリダキーズの浅瀬でビールぐびーだけで豊かな心持ちになれる映画でした〜。
ポスト・マローンもいい感じのちょい役でしたね。
そうそうフロリダ名物ワニちゃんも出てくるのでポイント高えです。ちゃんと人喰います笑
(これを1000なんぼ払って映画館で観ていたらそれなりに文句言いそうではあります)