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ロードハウス/孤独の街のmikanmcsのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)
4.0
アマプラのトップ画面で見かけてファイト・シーンが面白そうだったので鑑賞。アマゾンによる昔の作品のリメイクです。

スネに傷持つメチャ強い主人公が、見知らぬ街を訪れ、弱いものいじめをする無法者を成敗して去っていく=要は「シェーン」(古!)。本屋の娘さんと仲良くなるところまでソックリ。王道のストーリー展開なので安心して勧善懲悪を楽しめました。

舞台となるのがフロリダの南端キーなので、南国観光ムードの風景が楽しいです。舞台となるロードハウスの従業員はじめ脇役陣も好感度高いし、ライブで出てくるバンドの音楽も超好み(バンドにビール瓶が投げられるのを防ぐためにステージに金網が貼ってあるのはブルース・ブラザーズを思い出し)。

主人公のジェイク・ギレンホールは「過去に試合相手を殺してしまった」トラウマを持つシリアスなキャラ設定ですが、対する悪役陣が弱くて漫画的に描かれているので、ちょっと両者が不釣り合いに感じました。映画は全体に楽観的な雰囲気に包まれているので、主人公のシリアス設定はいらなかったかも。個人的にはライバルで現れる「素っ裸で何でも破壊しまくる無双キャラのおっさん」が本作一番のヒットでした(「アドレナリン」のステイサム兄貴を彷彿とさせます)

コメディ風味もある楽しい作品ですが、アクション(殴り合い)はかなり迫力あり。ジェイク・ギレンホールはマッチョの印象はなかったですが、本作では筋肉バキバキですごいですね。役作りの一環とはいえ、ここまでやるか~。更に「ボーン・アイデンティティ」で斬新なアクションを見せてくれた監督ダグ・リーマンも面目躍如ってとこですかね。

最後のテロップで制作がド派手なアクションに定評のあるジョエル・シルバーだったのを知りましたが、今Wikipediaで見たらそもそも1989年のオリジナル作品も制作=本作はセルフ・リメイクだったのですね。

全体的に主人公の無双と南国の楽観的なムードに彩られた「ぜんぜんハラハラしないアクション映画(=イコライザー)」で、メチャ楽しめました。
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