Charlie

ロードハウス/孤独の街のCharlieのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)
4.0
とても面白かったです。
元UFCのダルトンを演じるジェイク•ギレンホールの肉体美がものすごいな…とビックリしました。実際の格闘家コナー・マクレガーにまったく負けてない。ジェイクは本作でもメチャクチャかっこよくて、いつも通りクレイジー。
私もどちらかというと怒るまでに時間がかかる(というか抑えている)けど、沸点に到達したら許さんというタチなので、このダルトンには非常に共感できる(笑)
フランキーに「(相手に)ビビったのか」と問われて彼が「そうだ」と答えた時、間違いなく自分がキレるのが怖いんだな、と思ったら案の定でした。本気の彼が相当強い。敵地に乗り込んでまず1人目を殺す時も、単に強いだけでなく頭の良さを感じさせる。かっこよすぎて、惚れてまうやろ。
出だしのシーンでは刺されてもやり返さず、最後のシーンでは相手を滅多刺し。彼の信念は一本筋が通っていて見ていて気持ちがよい。

でも、物語を通してダルトンは何も悪くないのに散々な目に遭うよね。そもそも格闘家で相手を殴ってカネを稼ぐ人種とはいえ、そのことで人生を投げ出したくなるほどの経験をしたダルトンが、やっとキーズの天国のような海と島の世界に辿り着いて、用心棒的な仕事をしながら、心穏やかに暮らしていけていたのに、最終的には出ていくことになるのが少し切ない。
作り方がうまいなぁと感心したのは、そういう切なさがありながら、本屋にお金を置いてバスで出ていくシーンは、美しい海と暖かい気候の、基本的には陽気な風景のおかげか、そこまで物悲しく感じさせないところ。

にしても、殴るシーンの音が想像より生々しくリアルで、そこもビックリでした。
そしてエンドクレジットの役者の名前が出る時の映像もかっこいい。
オススメです。
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