推しのアイドルが犯罪者になってしまったファンをテーマにしたドキュメンタリー。
監督自身が犯罪者になったアイドルのトップオタで、他のファンの心情を聞くことで、自分の心情を相対化するような感じ。
この話の発端となっている事件を知らないとよくわからないところが多い。
バーニング・サン事件を調べてから見たほうが良かった。
結局、各自がどのように解決したのかはよくわからないが、新しい推しを見つけたようなので、それで楽しく過ごせていて傷が癒えるならそれでいい気がする。
興味深いテーマであり、監督自身も一種の被害者だとは思うけど、これは性加害事件であり、明確な被害者がおり、そこへの視点があまり感じられなかった。
特に、調べると、監督がファンだったチョン・ジュニョンはまだ刑期を終えていないから別として、それ以外の加害者は刑期を終え芸能活動を再開しているらしく、その一方で一生消えない傷を抱えて生きていくしかない被害者がいると思うと、その不平等さに心が痛む。