noa

成功したオタクのnoaのレビュー・感想・評価

成功したオタク(2021年製作の映画)
5.0
彼女たちが口にする推しに対する気持ちが痛いほどにわかってしまい、自分の推しとの向き合い方を考えられずにはいられなくなった...

この映画を見て、オタクが勝手にアイドルのイメージを作り上げて、消費して、勝手に裏切られたって言ってるよ、と思う人がいるのも理解できる...けれど盲目的に、熱狂的に何かを好きになって、ファンダムの一員になって、推しに認知されると、どうしても線引きができなくなる気持ちもわかるからすごく複雑な気持ちです、、、

けれど常に自分は推しの姿形を借りて、そこに自分が勝手に作った彼の理想像を当てはめて消費している、消費させていただいているんだ、と常に葛藤しながらオタ活をしているし、(少し議論からは外れるけどアイドルという存在がルッキズムの上に成り立っていることも)この行為がいかに暴力的なのかも理解しているからこそ、一定の距離を保つことが本当に大事だよなと...

そもそも私は他にたくさん趣味があって、自分の推しが自分の世界の全て!というスタンスではなく、他に依存先があるというのもあるけれど...

ちょっと「ん?」と思ったのが違う人のオタクになっていたあの終わり方だとまた同じことを繰り返してしまいそうだった、そこがさらにオタ活の皮肉さを助長させているようで苦しかったです
noa

noa