ケッチャー

成功したオタクのケッチャーのネタバレレビュー・内容・結末

成功したオタク(2021年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

私は推しが喫煙者だということを「テレビ局の喫煙禁止スペースで喫煙をしたため、罰金を支払った」というニュースで知ったんです。そのとき、思ったよりもショックで、ショックというか、ハッとしてしまって、なんかもう戻れない感じがしたんです。性加害の問題と横並びにしちゃいけないと思うけど。そのショックというのは、喫煙者であるという事実がどうこうという訳ではなく、10年以上も好きなのに、私は推しがタバコ吸うことも知らなかったのか、、ということなのだと思うんです。全然大好きだし、嫌なことなく幸せに暮らして欲しいと思うけど、ものすごく私たちは離れて?別世界で暮らしてるのだなぁ、、という気づきがあった(笑)。何も知らないのに私はこの人が幸せに暮らして欲しいと思ってるのです。当たり前なんだけど、映画の中の女性たちみたいに、毎日YouTube越しにその人を見てたり、その人から元気を貰って日々を過ごしてたり、その人をきっかけに友達と盛り上がったりすると、その人と私にすごく変な関係性が出来上がってると思っちゃうのです(一方的だけど)。

この映画では、上記のように言語化してみるとちょっと「キモい」、「推し活」という行動や感情の特殊性や、危うさ、またその馬鹿馬鹿しさを描きつつ、それでも「人を好きになり応援すること」を応援してくれる最高な映画だと思った。
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