マチェッティのバディパック

成功したオタクのマチェッティのバディパックのレビュー・感想・評価

成功したオタク(2021年製作の映画)
3.6
アイドルが犯罪を犯して、ファンを辞めた元トップヲタの21歳学生。今もファンで居続ける人の気持ちを知ろうと、他のファンに会っていく中で、皆が自分と同じように複雑な気持ちの中で折り合いをつけようとしていることを知る。
捨てるつもりのグッズを説明してるうちに目を輝かせてる自分に気がついたり、「今は嫌いで、応援していた過去に負い目もあるが、当時好きだったことは今の私を形作るのに影響してる。」という旨の発言が印象深かった。

自分には金を注ぎ込んだりするほど熱狂した芸能人はいないので、イメージしづらいかなと思っていたが、千葉ロッテの清田、現ソフトバンクの山川、水原通訳。ちゃんと裏切られたショック、と思う存在がいた。やっぱり簡単に嫌いになれるわけがなくて、その人の真面目に取り組んで輝いていた姿を知ってるからこそ、一瞬の気の迷いだとか信じたくないとどこかで思う気持ちが共感できた。(ただしろくにファンに説明もせずしれっと移籍して大活躍してる山川テメーはダメだ。反省してる姿を見せてくれればこそ溜飲も下がるのだが)