花椒

成功したオタクの花椒のレビュー・感想・評価

成功したオタク(2021年製作の映画)
3.8
タイトルの意味は推し活をしていて、その相手に自分の存在を知られていたり、ファン同士のサークル内では有名で一目置かれている人のことを指している

他のことで例えるとラジオ番組の常連リスナーとかハガキ職人と呼ばれている人に近いような

[推し活によって自分の心が満たされていたのだが

その「推し」が逮捕された。しかもよりによって性加害で。

さあ、どうする私?]

となった監督が同じような境遇の人にインタビューをしていき、心の共有や整理をしていく

韓国では芸能人が裏で犯罪を犯したり、そうした組織に関わって逮捕、芸能界から追放や引退するケースが稀ではないらしく、日本でドームツアーを行ったBIG BANGのメンバーの1人も逮捕、引退に追い込まれた(作品内では触れていないが、このメンバーと監督の「推し」は繋がつている模様)

率直な感想を申し上げると、よくこんなの映画化したなあ←褒めてます🙂

この監督、いわゆる業界の人?それともいわゆる「成功したオタク」はインフルエンサー故に製作側の人から声かけられて映画化が進んでいったのか?

少しネタバレをしてしまうが、性加害を本人が認めているのに、それでも推しを応援し続けるファンは拘留されているのに明確な反論も掲げずに今も朴槿恵元大統領の無罪を訴える信者と変わらないと主張。
これは日本の政治にも当てはまるよなあ

日本でも当人ではないがジャ◯オタの人は推しがこの事務所に残るべきなのか、移籍や独立すべきなのでは?と悩んだ人は多いだろうね。
推し本人が加害者被害者の当事者じゃないにしても、そういう代表であったことがあからさまになった今、体制や社名が変わったとはいえ、その流れを汲む場所に身を置いた方がいいのか、そもそも置くべきなのか、と。
花椒

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