ころん

見知らぬ人の痛みのころんのレビュー・感想・評価

見知らぬ人の痛み(2022年製作の映画)
3.8
見知らぬ人の痛みによって自分の痛みを自覚する、共感を得る、感覚が麻痺することによって有耶無耶にする…etc
誰もが経験あることだと思う。ネットを見れば様々な情報が溢れかえっている現代、情報は自身の受け取り方次第。でも見知らぬ人の痛みをすべて受け止めることはさすがにできないだろうし都合よく使っていることに皮肉も感じる。でもこれが現代社会に適応していくということなのかもしれない。
コンテンツモデレーターに興味があるので鑑賞。コンテンツモデレーターを知ったきっかけの作品ではネットにあがった画像も動画も永遠に消えることはないと言っていた。ずっといたちごっこが続くだけだと。
短編ということもあり、コンテンツモデレーターは作品を構成するひとつの要素にすぎず、あくまで主役の女性の心理面の変化がメイン。そういう意味では鑑賞後の気分は悪くない。たった27分なのに色んなことを考えさせられた。

それとは別に、いつかコンテンツモデレーターに切り込んだ映画を観てみたい。
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