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燃えるドレスを紡いでのボンバへのレビュー・感想・評価

燃えるドレスを紡いで(2023年製作の映画)
5.0
映画序盤で、ケニアのゴミ山を見て「儚くも美しさがある」と言った中里さんの気持ちが最初自分には分からなくて、先進国が経済合理性だけを考えて出し続けた服を途上国に捨てているという事実を考えるとその言葉はAppropriateなのかな?と感じたけど、帰国後のパリコレクションで出す服が完成した時に「芯が通った」って言ってて、トラブルに巻き込まれながらも考え抜いて編み出したその中里さんの答えに自分が美しさを感じてて、あの時ケニアのゴミ山で見た美しさを、服に落とし込む姿に感動した。

監督と中里さんが舞台挨拶で、映画の舞台裏や製作秘話を話してくれて、凄い映画体験をした。
好きな映画の監督や脚本家がどういう想いでその映画を作ったのか、何を伝えたかったのかみたいなところを聞くのが好きで、インタビュー動画をよく見てたけど、映画後すぐに製作者側の話をしかも生で聞けて深く刺さった。

自分自身、20歳の頃に『ザ・トゥルーコスト』を見て感動し、自分の人生を社会課題の解決に時間を使いたい、と感じてから10年経った今30歳でこの映画を見れたのは何かの縁なのかなと感じた。
日本人監督、日本人のファッションデザイナーから見る、今のファッション業界に対するアンサーをこの目で見れてとてもインスピレーションを受けた。
↑という話を、舞台挨拶後お2人にお話しさせてもらうきっかけがあり、熱量マックスで伝えてしまい恥ずかしくなった。笑