ドキュメンタリーとしての見所を作らなきゃいけなかったからだと思うけど、デザイン性の拘りやロストバゲージのゴダゴダより、リサイクルテクノロジーや1枚の布でどう表現するかってところをもっと深掘りしてほしかった。
陶器のアクセサリーも後半強調されてたけど、どっから出てきた?って感じやったし。
でもショーを見てみたら、全て納得せざるを得ないくらいの衝撃だったね。
服の原料なんて何百年も大きな変化がない中で、新しい素材で他に引けを取らない、美しいオートクチュールを作り上げた凄さ。
これから、彼が成し遂げたことがどう伝播していくのか、それが重要だけど。
デザインや創作は抽象的なものだけど、人の心に訴えかける圧倒的なパワーがあると思った。
ケニアの人たちの生の声を聞けたのも良かった。
彼らにとっては、遠い国で行われるコレクションのこととかどうでも良くて、今そこにある暮らしで精一杯。
結局誰が、ゴミの山を片付けるのだろう。