柴芋

燃えるドレスを紡いでの柴芋のレビュー・感想・評価

燃えるドレスを紡いで(2023年製作の映画)
4.0
ファッション業界の矛盾に答えを出したくて、こういうテーマの映画は必ず観たくなる。この業界に限らないけど、私達の行動には全て矛盾があって、その葛藤をいつもじゃないけど時折思い出す。ゴミを減らしたいのに新たなものを生み出したい。1番良いのはもう作らないことって分かってるんだよね。でもそれはどうしてもできない。クリエイティブなマインドを否定することはしたくない。この映画は中里さんに密着したものだけど、彼だけじゃなくて万人に等しいこと。業界が確立した後のことって、後始末のことってどこでも考えてない。星新一の小説で英語の教科書に載っていたCan anyone hear me?がずっと心の中に残ってる。穴に捨てても、何十年後に自分たちに帰ってくるんだよ。でもまずは、こういう映画がどんどん出てきてることに一筋の希望がある。自分との折り合いはもう少し考えないと分からないな。エプソン進んでる。
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