Mao

劇場版 再会長江のMaoのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 再会長江(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

〈ストーリー〉
 竹内亮が2011年にNHKの取材で長江を辿った時に成し得なかった“長江の源流の最初の一滴”を撮るためにもう一度長江を上海から辿るドキュメンタリー。旅で会う中国の変化の一面を体感することができる。
〈感想〉
 中国の急激な経済発展が及ぼす影響とその恩恵、価値観の破壊がとても印象的に残った。重慶の“棒棒”に密着した時の“経済発展に恩恵を受けた人からの欺负(=虐めの意)“は本来社会主義の国においてあり得ないのと彼の言った“教養が無いし体を張るしか無い”と言う言葉は心に刺さった。彼が棒一本で子供4人を支えたと言う事実が本当に同じ中国なのかと衝撃を受けた。
 この旅で度々出てくる少数民族は中国の漢民族以外の残り55民族の未知さを象徴するもので“女儿国”はとても面白い。自分も中国は漢民族の国と誤解していたが、56の民族が共存している国なんだと改めて実感。自分が福建土楼に行った時にこう言った少数民族と交流した時に感じた事がまさに体現されていたようでもっと記録を残しておけばよかったと後悔。
〈総括〉
 中国語がメインになっている事や日中語が交差する事が多く、字幕も追いついていけてないの所もあるので笑いどころの楽しみが薄れるが別の一面の中国を観れるので面白い。旅行した気分になれます。
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