2023年443本目
『哀愁』のマーヴィン・ルロイ監督作
第一次世界大戦後のイギリスを舞台に、砲撃を受けたショックで記憶を失ってしまった男を献身的に愛し続ける女を描いたジェームズ・ヒルトンの小説の映画化
入院先を飛び出しさまよっていたスミシーは、助けてくれたポーラと愛し合い結婚する。滑って頭を打ち、以前の記憶を取り戻したスミシーは、ポーラとの記憶を失い、2人は離れ離れになってしまう。
記憶の戻らない男の元で、空白の3年間の真実を告げず、秘書として働くポーラの姿を見るのは辛いけど、スミスの記憶が戻ると信じてじっと寄り添い続けるポーラの愛に心を動かされる。
かつての愛の巣の前で記憶を取り戻したスミシーをポーラが優しく呼びかけるラストシーンは、言葉では形容し難い美しさがある。
ロナルド・コールマンとグリア・ガーソンの演技が素晴らしかった。
