ピュンピュン丸

レーサーのピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

レーサー(1969年製作の映画)
3.7
まるで、往年のポール・ニューマンの日産スカイラインのCMでも見ているような映像が多くて、ある意味いい。

ファースト・エディのような尖った役どころでも、ブッチのような包容力ある魅力的な役どころでもなく、ある意味これが等身大のポール・ニューマンなのではないかなどと思わせてしまう映画。

主人公が惚れる子持ち中年女性に、実の奥さんであるジョアン・ウッドワードが共演しているせいもある。その役どころは、あまりよろしくなく、マーロン・ブランドなどとも恋仲であった恋多き女性ジョアンの実像と重ね合って見えてしまう。

ポール・ニューマンの大ファンの自分だが、どうしても奥さんのジョアンだけはいただけない。全然美人でないし、その演技も魅力に欠ける。なのに、『すごい美人』という役どころ。違和感ありすぎる。笑

実生活でもレーサーになるポール・ニューマンだが、この映画では彼のカッコよさよりも、決定的瞬間を目撃してしまった男の哀れな表情のほうが印象的だ。苦笑

仕事に打ち込むタイプの男は、かまってもらわなければ気がすまないような女は選んではいけないんだろうな。