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理由なき反抗のtomひでのレビュー・感想・評価

理由なき反抗(1955年製作の映画)
3.0
ジェームズディーンが劇場大画面で観られるというので、午前十時の映画祭、『理由なき反抗』を久しぶりに観てきた。多分今の若い人はジェームズディーンって誰?って感じなんだろうな。そういう自分も若い頃にジェームズディーンを知ったのはジーンズのTVCMだった。

昔、田舎の中学校の課外授業で観たのが、この『理由なき反抗』だった。シネコンがなかった時代、地方の小さな映画館を貸し切りでクラスメイトと観た記憶。しかしその貸し切りにした映画館、ふだんは成人映画を専門に上映しているにっかつロマンポルノ系の映画館だった(笑)成人映画のポスターなどもあったので、中学校教員の引率でそういう映画館に行くって今なら問題になりそうな感じ…ユルくていい時代だったな(笑)

映画自体は当時も今回もそれ程面白いと思わなかったが、ジェームズディーンの圧倒的存在感は当時も今回も強く感じた。プラネタリウムの授業で宇宙の広大さを学んだすぐ後に、クラスメイトとの意地の張り合い、狭い世界で生きていかなければいけない現実を突きつけられる悲しさ。ナイフバトル、チキンレース、若さが持つ純粋さとその危うさ。青春映画の王道エッセンスがしっかり詰まっていて名作だとは思う。

『理由なき反抗』ってめちゃくちゃカッコイイ邦題だな。
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