アンソニー

理由なき反抗のアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

理由なき反抗(1955年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった〜。
思春期特有の何にでも対して
反抗したくなる気持ち。
大人に不信感を抱いてしまう感じ。
とても良く分かります。
当時の価値観との差が少しはあるけど
それでもあの頃にしかない
感情を描いているなと思いました。

ジムの家族との会話が
すごく心に刺さりました。
「大人になれば分かる」とか
「10年も経てば忘れる悩み」だとか
今、答えが欲しい若者にとって
これほど辛い事はないですよね。
でも、親の気持ちも分かるから
うわぁ〜と思いながら観てました。

大人は立場や環境によって
言うことが違うし
でも、それは世間を上手く生きていく
手段であって。
若者からすれば実に不誠実に映り、
だからといって愛情が無いわけでは無い。
これといった理由なんて無いんです。
行き場のない感情を
理由も無くぶつけているだけ。
若さ故に割り切れない。
それがすごく良かった。

最後の展開、そう来るのか〜って
なりました。
それぞれが違った問題を抱えていて
一歩間違えればこうなったかもしれない。
靴下色違いの少年は
かなり狂った様に映りましたが
なんだか嫌いになれなかったです。