映画を見る猫

理由なき反抗の映画を見る猫のレビュー・感想・評価

理由なき反抗(1955年製作の映画)
3.7
一緒に見ていた母親が、「この人、私たちの時代でいう若き日のトラボルタって感じたったよ〜」と教えてくれました。そういう話を聞くと、もう少し早く産まれたかったなーと思わずにはいられませんね。
本作のテーマは〝父性の復権〟という感じでした。父親にキスをねだる娘、その足にしがみつく息子、誰も彼もがそこにまだ見ぬ〝理想の父〟を投影している。
典型的なファミリー・プロットが青年から男性への転移を描き、時代を、若さとは何かを語っています。好き嫌いはあるかもしれません。
割と作家色が強いようで、We can't go home again でも、同様の主題を強く察した覚えがあります。ニコラス・レイは、もっと色々見る余地のある監督なので、今後の鑑賞が楽しみです。