いかえもん

我、邪で邪を制すのいかえもんのレビュー・感想・評価

我、邪で邪を制す(2023年製作の映画)
3.8
うちのover75の母親の推し俳優の一人がイーサン・ルアンでして、最近Netflixで新作が見られるよと教えてあげたら、きゃー!見る―!ってえらい勢いで見て、おもしろかったと言ってたので、私も見てみました。

いや、なかなかよくできた脚本でした。最後までどう話が展開していくのか、あーそういうことやったんかぁとなっておもしろかった。

バリバリのマフィアで、人殺しをして台湾で重要度第3位の指名手配中のイーサン。逃亡生活ももう4年、肺がんステージ4という診断を受けて、自首する前に重要度1位と2位を殺してからにしようと思い立つというとこからお話は始まります。一人目はそれなりに普通に(とはいってもかなり壮絶に)殺すんですけど、二人目を探しに行った先がカルト宗教で、そこから、え?話そっちに行くの?どうなんのこれ?と思ってたら、あー…ってなって、最後はかなりシュールで、全然違うんだけどミッドサマーっぽいというかなんというか。そんでまだここからラストまで少し話は転がるのですよ。なかなか込み入った脚本でおもしろかったです。

イーサン・ルアンは、台湾では人気の俳優さんらしくて、中国の作品にもちょっと出てます。ジャッキーの「ナイト・オブ・シャドー」とかドラマでは「扶揺~伝説の皇后」に出てます。台湾作品では「モンガに散る」が圧倒的にお勧めです。これもヤクザものですが、青春映画でもあってその辺がよい映画です。台湾の作品って日本には入ってきてなくて、見られないものもわりとあるようなんですけど、Netflixなんかのおかげでこれからは色々見られそうで、嬉しいなと思います。