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全世界どこでも電話のichikawaosamuのネタバレレビュー・内容・結末

全世界どこでも電話(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大阪アジアン映画祭

生活の多くをスマホに依存するようになっている。テクノロジーによって便利になったのは間違いないけど、本当に幸せになったのだろうか?

スマホで実現できることが多岐に渡るようになって、僕たちは自分が一人で何でも出来ると思うようになった。一人で完結するのなら他者との協力は二の次になる、その結果として個々人が孤立するようになる。

まだ、それほど電話が普及してないような頃は、「電話を借りる」ことは当たり前であったけど、今の香港ではそうではない。そんな様子が映画でコミカルに描かれていた。古き良き時代を思い忍ぶという訳ではないけど、お互いの関わりによって世界が繋がっていたし、そのつながりが、自分たちを幸せに感じさせてくれ手たのかも知れない。

テクノロジー全盛の現在だからこそ、アナログ的な人と人とのつながりや関係を、これまで以上に重視していくことも大事になってくると映画を見ていて感じた。

携帯メッセージ機能を使ったタイムカプセルという発想は純粋に面白いと思ったし、それを卒業後に集まって見られる関係性もいいなぁと思った。

僕らが変わらない限りすべてはうまくいく
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