ダイナ

めまいのダイナのレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
4.5
スリルとロマンスが見事に共存していてとても素晴らしいサスペンス映画でした。美的なショットが盛りだくさん。追跡して橋の下に辿り着くまでの広がりを感じるショットや高所恐怖症や罪悪感を印象付ける演出、ロマンスシーンのピュアで背徳的で錯覚を呼び起こす美しさ、要所で見られる回転ねじれのモチーフ、釘付きにさせられる多くの美的ポイントに目眩の如くクラクラさせられます。

ジェームズ・ステュアートの水晶玉のような眼球は観ているこちらが吸い込まれそうになります。そして彼自身が何かに吸い込まれていきそうな、没頭していくような眼差しの印象で本作の役所として素晴らしき哉、採用!

余談ですがトライセラの「エメラルド」はめまいのテーマにインスパイア受けてる気がします。和田さん「めまい」好きと公言されてますし。
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