junkiejive

アインシュタインと原爆のjunkiejiveのネタバレレビュー・内容・結末

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

美女と公園に座っていると1時間が1分に感じるが暑い暖房の前に座っていると1分が1時間に感じる。それが相対性理論だ。

私は好戦的な平和主義者だ…平和のためなら戦える。

世界で最も有名で有能でユーモアに溢れた物理学者の絶望と苦悩がシリアスに表現されて、どこを切り取っても名言に溢れてあっという間に76分過ぎてしまった。

ドイツでは「スイスのユダヤ人」、イギリスでは「ドイツの賢人」…いずれにしても嫌われる運命だ。しかし彼は祖国を嫌ってはいなかった。アルバートホールの講演でも善良なヨーロッパ人として、自由がなければシェークスピアはうまれなかった。ゲーテもニュートンも…彼はただ田舎の片隅で目立たずひっそりと自分の仕事がしたかっただけなのだ。

特に彼を愛し尊敬し絶大なる歓迎でもてなし、彼がこよなく愛した日本を間接的とはいえ結果的に苦しめる事になってしまった自責の念は生涯拭い去ることは出来なかったに違いない。
junkiejive

junkiejive