さくぞー

アインシュタインと原爆のさくぞーのレビュー・感想・評価

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)
4.0
オッペンハイマーの補足も兼ねて。ラスト25分からオッペンハイマーとオーバーラップしていく。そして、オッペンハイマーとアインシュタインが似た顛末を辿っているのを知る。

76分なので、180分あるオッペンハイマーがしんどい人はこちらもアリ。しかし、本作の特徴として被爆した当時の日本人の写真・映像が映されるので、こちらの方が目を背けたくなる。

俳優が演じているものの、セリフは全てアインシュタインが発した・書き残したものらしく、先述の日本の映像も含めてドキュメンタリーとの融合作。そのためアインシュタインの発言全てに重みを感じる。

もちろん実害が出てしまった以上、何を言っても言い訳に聞こえるし、批判はされるべきだし、作り出した人間に責任が全くないとは思わないが、科学者が必要以上に責任を負わされているようには感じる。
結局知識がない・作ってない奴が最終的にとんでもない利用をする。昨今のAI問題と根底に通じるものがある。
「人類の運命は、私たちの倫理観の成長に懸かっている」正にこれなんよ。

映像:======A
脚本:====C
編集:======A
俳優:======A
人物:=======S
音楽:=====B
音響:======A
【MVP】アルバート・アインシュタイン
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