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アインシュタインと原爆のBOBのレビュー・感想・評価

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)
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"The situation calls for a courageous effort. Fov a radical change in our whole attitude in the entire political concept. Otherwise, human civilization will be doomed. The war is won. The peace is not."

『オッペンハイマー』鑑賞後、何かしらの知識補完が出来ればと思って観た。取って付けたようなドラマパートは要らなかったが、当時の写真や映像など、ナチス、原爆、アインシュタインについての貴重な歴史資料が見られたことは良かった。

「組織された軍隊に対抗できるのは、組織された軍隊だけ。」
アインシュタイン。平和主義者の前に反ファシスト。自由と創造力を求め、暴力と軍隊システムを嫌悪。祖国の排他的な愛国主義を嘆く。

母国を捨てた天才アインシュタインと、母国を捨てることを拒んだ天才オッペンハイマー。原爆開発に対しても対照的な立場を取った両者だが、ほぼ間違いなく共通していたであろうことは、必ずナチス・ドイツより先に原爆を開発しなければならないという切迫感に駆られていたということ。

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