TRT421

遠すぎた橋のTRT421のレビュー・感想・評価

遠すぎた橋(1977年製作の映画)
3.5
オールスター夢の共演

これぞ戦争スペクタクル映画!
と言いたかったが
そうはならない

公開は1977年
ベトナム戦争終戦2年後
戦争がエンタテイメントには
なり得なかった時代だろう

時代背景が見えると
この映画の輪郭がハッキリしてくる

愚かな戦争の意味を問う作品と

ショーンコネリーの最後のセリフ
「上が戦えと言えば 大勢が死ぬ」
がこの映画のメッセージか
切ない映画だ

このFilmarkでは英仏による合作映画
となっているが、Wikipediaでは
米英合作となっている
何れにせよ英国が関わっている

ベトナム戦争批判だとすれば
米英連合軍の合同作戦ながら失敗する
マーケットガーデン作戦を
モチーフにしているのは
なんとも英国紳士的なアプローチだ

終戦前に製作着手していれば
泥沼化したベトナム戦争を
露骨に描くわけにもいかず
落ち着く内容がこれだったとも考えられる

米国によるベトナム戦争批判の名作
ディア・ハンターは翌1978年
地獄の黙示録は1979年
に公開される
TRT421

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