かわいそうな象を知っていますかの英里子のレビュー・感想・評価

本来、野生で生きるはずの動物を、人間の都合で展示動物として不自然な環境に連れてきたのだから、最低限、動物への責任として人道的な社会になって欲しい。そのことが本来の情操教育の場としての動物園の在り方なのに、まったくもって本末転倒しています。しかも、残念なことに、これを遵守させる具体的な法律が日本にはありません。動物福祉の基準を示す国際的なレベルAからGのうち、日本はロシアや中国と同じGレベルだという事実が、この作品を鑑賞すれば如実に理解できます。