MK

卒業のMKのレビュー・感想・評価

卒業(2002年製作の映画)
3.6
何一つ素性を明かさない女性を演じる、今の使い方ではない無邪気としか形容出来ない役柄を演じる内山理名さんと、過去に縛られて何一つ前に進めない役柄を演じる堤真一さんのお話。大切な相手を慮って差し伸べられた手を離してしまうような、女性にこそ内在していそうな包容力を男性は夢見てしまうなぁ。
相手の手を離してしまえるのは、手放してしまえるのは、相手の内側に何かしらの確証を得てるからこそのものなのかな?
まぁ、そこは相容れない方が色彩があって人生も楽しそうだから良しとする。
愛情のかたちも色々あるし、そういった意味では複層的なラブストーリーでなかなか面白かった。
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