初ボドロフ。チェチェンに派兵された2人の兵士が捕虜になり、村人たちに監視されるうちになんか仲良くなっちゃう噺。「鬼が来た!」みたいな。
主人公の若い兵士役はボドロフの息子らしいが、なかなか可愛らしくて魅力的。その兄貴分の兵士役のオレグ・メンシコフは、カットによってハーヴェイ・カイテルに見えたりショーン・ペンに見えたりする。
確かにコーカサスの山岳地帯の風景は良いのだが、それを生かせた画面が意外と希薄で残念。あと、映画としてわかり易すぎるというか、、、テレビドラマを見ているよう。
でも、冒頭の身体検査をわざわざ全裸でやるギャグとか、開始早々もう捕虜にされちゃう感じとかは面白い。90年代のロシアの経済的にドン詰まりな感じが窺えるのも良い。モスクワもコーカサスの山村も同じロシアって考えると、ロシアという国のデカさにゾッとする。
あと、ムスリムなのに実は村人みんな酒好きなのも可愛い。酒は人と人を結ぶのだ。
ロシア映画を初めて観る人におすすめ。