見知らぬ喫茶店でセロハンテープのメガネをかけた富田望生ちゃんは、不思議なアートの世界に迷い込む。夢のような、でもそれは夢ではなくて、現実の世界。
わくわくするパスカルズの音楽に導かれるように、生きることと創作することが一緒のような人々と出会っていく。
見たこともない驚きの作品たち。そしてそれを創る人の真摯さ。もう、音楽も、アートも、命そのもののような気がしてくる。
富田望生さんが子どものような素直さで、驚き楽しみ、心を動かされるのがかわいらしい。喫茶店店主役の齋藤さんは、望生さんに負けないくらい表情豊かな方だ。
そして出会う作品も様々なら、創る人々も様々で、背景は詳しくは語られないが、制作するその姿には圧倒される。
普段の生活の中で出会うことのない、でも確実に同じ世界に生きている人々が、生活の全てがそうではないかも知れないけれど、時に目の眩むような輝きを放っている。そしてその人を支える人々がいる。
まだまだ、もっと見たことのない世界はある。あのメガネを持っていなくても、出会うことはできるはず。
私はこの映画から、たくさんのエネルギーを受け取りました。
そして映画を観たこの日は、伊勢朋矢監督も登壇され、自然生クラブの方々とパスカルズのロケット・マツさんとのコラボレーションが見られたのと、監督とマツさんのプチサイン会もありました。パンフとサントラ、購入しました。