まつだ

トアのまつだのレビュー・感想・評価

トア(1949年製作の映画)
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「ある正直ものの人生」を観終わって外に出たら雨が降っていたので、そのままもう一本観るか、という話になって鑑賞(なんという贅沢な)。これも最後までとても巧みに展開するし、ギトリの公私混同というか私生活と脚本、生きることと演じること、舞台と映画といったギトリを語るには重要そうなそれぞれの境界線の超え方が観ていて飽きず、それらが一つになっていた。故に本作はギトリ初鑑賞には向いてそうと思った。目を見開いた顔芸にも驚いた。たしかもともと舞台用に書かれてはずだけど、その場合、客席との掛け合いとかどうやったの気になる。
「妹」というオチもさらっと流れたが、実にあざやでハッピーエンド。日曜日の夜とかに観て寝たい。