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ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへのyzのレビュー・感想・評価

5.0
気になっていた小森監督の作品初めて観た。
カメラに対してかなり不思議な印象を受けた。小森監督がそこにいるのが当然明確だけど、外からの観察/記録者という立場にも見えないし、完全にコミュニティ内の人間としての側面(思惑)を感じる訳でもない。独特なバランスが気持ち良い。

歌は著名な誰か(アーティスト)のものでありながら無名匿名のそれぞれの人の固有なものになり得ることがよく分かった。そして、その側面はカラオケよりもバンドの方が当然強くなる。その場に存在する楽器の音と声が具体的なモノであるから、より記憶と結びつく/思い出すのだと思った。だから「あのとき あのまちの音楽からいまここへ」なんですよね。故に取り組み自体に感銘を受け感動した。
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