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荒野の用心棒 4K復元版のhydrangeaのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)
3.8
黒い馬に乗っての登場シーンですでに痺れた。

イーストウッドの佇まいのスマートさよ…
帽子、ポンチョ、ムートンベスト、青いシャツ、くわえ葉巻、衣装係が神✨
砂の舞い上がる大地にも、白い漆喰の壁にもよく映えて…

深々とかぶった帽子のひさしからのぞく眼差し、ベビーフェイスの輪郭を隠す髭、いつでも0.1ミリ微笑んでいる口元…(ボコられてもハンサムはキープ)

言葉は少ないけれど、セリフがいちいち洒落ていた
「〇〇と△△、俺は真ん中」とか、
「どうして助けてくれたの?」と訊ねる女に、
「昔、助けられなかった女がいるから」とか

サウンドで印象に残るのは馬の駆け足音。
音楽の口笛と絡んで臨場感があった。

最後の決闘登場シーンでは、自分でダイナマイトを爆発させて白煙の中から登場って、どんだけナルシストなんだ?

お手製の防弾チョッキでDIY精神発揮には笑った。
よっぽど相手の腕を信用してたのね。
心臓じゃないところに当たるとは思わなかったのね。

黒澤の刀の斬り合いはアクションとして冴えていたけど、レオーネ版は銃の撃ち合いでスピード感があるし、クリ坊の早撃ちは溜めが長い分、カタルシスが大きい。
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