ソニア

夕陽のガンマン 4K復元版のソニアのレビュー・感想・評価

4.6
ドル三部作4Kレストア上映、手術見学予定がなくなりなんとか行けた。群馬県はお昼にしか上映してないのどうにかして欲しい。

実はクリント・イーストウッドを拝むのは初めて。父からの猛プッシュもあって、観なければと思ってたので観れてよかった。

当時の西部劇における、正義の味方による勧善懲悪モノに一石を投じる形で作られたものが本作に代表されるマカロニ・ウエスタンというジャンルなので、歴史的な価値も感じながら鑑賞。特徴としては血みどろ演出が多かったり、主人公が絶対正義では無い点などらしい。本当は「荒野の用心棒」から観るべきなんだろうけど、上映時間の都合でご容赦を。

はっきり言って脚本がめちゃくちゃ凝っているとかではないが、登場人物の造形を体感するだけで心震える。何を考えているかわからないけどめっちゃ強くてかっこいい主人公がバンバンやりまくるだけで大満足。ライバル役のヴァン・クリーフや、敵役のジャン・マリヤ・ヴォロンテも主人公と見紛うほどの魅力を放っている。

個人的に1番刺さったのは音楽。かの有名な巨匠モリコーネの才能が遺憾無く発揮されており、映画の雰囲気を何倍にも高めてくれている。モリコーネのドキュメンタリーは劇場で観逃してしまったが、今見たらサブスクで観れそう。

伝説と言われる作品を劇場で観ることができて感無量。
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