ポレポレ

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版のポレポレのレビュー・感想・評価

4.9
Amazon Prime Videoで鑑賞。

20万ドルの金貨をめぐる“善玉”ことブロンディ(Clint Eastwood)、“悪玉”ことエンジェル・アイ(Lee Van Cleef)、“卑劣漢”ことトゥコ(Eli Wallach)の駆け引きがおもしろいが、エンジェル・アイの影がやや薄い。利害が一致している間のブロンディとトゥコのいいチームぶりはずっと見たい。

南北戦争の描写が他のアメリカ映画とかなり異なっていた。善玉として描かれがちな北軍兵士による南軍捕虜への暴行掠奪、戦争そのものの倦怠的な捉え方は他作品ではなかなか見られない。

トゥコ、エンジェル・アイ、ブロンディそれぞれの初登場がほぼBGM無しという演出が、生きるか死ぬか、撃つか撃たれるかの緊張がよく表されていて好き。冒頭にトゥコに反撃されるも、入浴中のトゥコの前に再び現れてべらべら喋り出す賞金稼ぎ(Al Mulloch)に対しトゥコが放った台詞「When you have to shoot, shoot. Don’t talk.」もいい。
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