このレビューはネタバレを含みます
とても良かった。
もちろん、こういうお話はマイノリティを娯楽として搾取している!という誹りを免れないと思うんですが、でも、この94歳の、気丈で、洒脱で、闊達で、キュートな人の存在を、後世に残さないなんていう選択肢あるだろうか。いやない。
新聞広告の切り抜きを大事に壁に貼っていたのが、最後には実在の男性の友だちの写真を壁に貼る。見事な演出。
ただ、友だちって言われたのはどうだったんだろーとは少し思った。もう少し生々しい感情を感じたし、94歳になってもそういう精気みたいなものがあるのがご立派と思った。私などはもう人生めんどくせえな、早く終わりにしたいな、と常に思っているので…
なにしろ94歳なので、長谷さんがお亡くなりになって(事前情報をあまり入れずに観に行った)、なんとなーく泣ける雰囲気で終わらせれたらどうしよーとはらはらしたけど、まさかの梅田さんが亡くなりに。人生ってままならない…。
やはり、退屈してる暇があったらやりたいことを全部やって生きなければいけないのだと思った。
元気をもらえる作品でした。