ボブおじさん

花嫁のママのボブおじさんのレビュー・感想・評価

花嫁のママ(2024年製作の映画)
3.4
スペンサー・トレイシーが娘の結婚式の準備に奮闘する父親を演じた往年のコメディ映画の傑作、「花嫁の父(Father of the Bride)」を想起させるタイトルだが、こちらは母親が主役。

海外から戻ってきた娘エマが突然結婚すると言い出し、しかもなんと1カ月後にタイで結婚式を挙げるという。ショックを受けるラナだったが、さらに、娘の心をつかんだ花婿の父親は、なんと何十年も会っていない元彼だった!

皆さんスコアの低い本作だが、個人的な思い入れもあり私は結構楽しめた。思い入れのひとつは主演の「花嫁の母」を演じたブルック・シールズを久しぶりに堪能出来たこと。

1978年にルイ・マル監督の「プリティ・ベビー」で12歳で娼婦を演じセンセーションを巻き起こした彼女は、当時中学生だった私のひとつ年下。自分より年下でこんなにも美しく妖艶な女がこの世にいるのかと衝撃を受けた😅

その後「青い珊瑚礁」と「エンドレス・ラブ」で注目を浴びたが、女優としてはここまでがピークで、その後は何と〝プリンストン大学〟で学業に勤しみ徐々にフェードアウトしていった。

そんな彼女とインフルエンサーの娘との世界共通の年齢ギャップネタ〝住所録に書いてある〟や〝短縮ダイヤルで登録する〟は、同年代だけに思わず笑った😅

もうひとつは私が大好きなタイが舞台となっているところ。できれば将来移住したいと思っているほど好きな国だ。

作品の雰囲気的には大人のラブコメで「花嫁の父」よりも「マンマ・ミーア!」に近いかも、〝映えること〟や〝フォローワー増やすこと〟よりも大切なことがある😊