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イカとクジラのrobのレビュー・感想・評価

イカとクジラ(2005年製作の映画)
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2019/02/23

一切共感ができなかった…でも、癖になりそう。

あまりにも生々しくて、目を覆いたくなる…人間らしさの極みを求めたような作品。夫婦の離婚を機に、思春期真っただ中の息子二人が大人へと成長し、変化していく過程を丁寧に描いている。

新進気鋭作家の母親は浮気癖があり、対して父親はプライドが高く、人を見下すスランプ作家。母親は平気で近所の男と関係を持つし、挙句の果てには父親も教え子に手を出す始末…。

自分の両親が母親と父親ではなく、女と男であるとまざまざと見せつけられる子供たちの葛藤や怖さを考えると、とても落ち着かなくなった。
そんな両親を見て、酒や自慰と奇行に走る次男に、何とか理性を保ち、バランスを取ろうとする長男。頭を抱えたくなる。

いろいろとしんどかったけれど、ラストが味わい深くて良い。
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