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ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版のunkoのレビュー・感想・評価

3.5
初見。原作はハリイ・ハリスン「人間がいっぱい」。

2022年NYC。人口の急増により、環境が悪化し熱波の日々が続き、動物はほぼ全滅、植物も育たない大地になってしまった。
私服を肥やしているのは一部の政治家、食品を独占しているソイレント社等だけである。
そんな中、貧乏だが一応優秀な刑事という設定のソーン(チャールトン・ヘストン)はソイレント社幹部サイモンソンが何者かに殺害された事件を任される。完全栄養食品「ソイレントグリーン」を発表したばかりだがその裏には…。

デジタルリマスターでシネマートにて公開中。
2日目昼でしたが、8割がた埋まっていました。人気ですね。若者は全くいませんでしたが笑

2022年のNYCでは高級住宅には"家具"という名でハウスキーパー兼慰み者として女性が配置されているのが、なかなか驚きの設定。
男性・女性知識人?は"本"という名称で呼ばれているようだ。
主役のソーンは傍若無人でいい奴なのか不明。家具に手を挙げた管理人?みたいな人を咎めるソーンであるが、いやいや君人んちの家具に何してたのよ笑って感じ。
主役のスターが強引に男女関係になる辺りがなつかしさを感じる。

ソーンの相棒であるソル(エドワード・G・ロビンソン)の最後は、安楽死における理想的なもののように感じた。
荒廃した世界の中であの時代を生きた人が観る映像として最高だと感じる。
その点ではエンドクレジットの映像は意地が悪い。
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