緑

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版の緑のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人が増えすぎた世界で
死んだ人が食糧となる話。

理想的安楽死!
これを観られただけで満足。
まず受付で並んでいるのが
老人だけでないのがいい。
手続が簡単なのもいい。
薬が入っているであろう最期の飲み物や
流される映像が選べたり
持ち込めたりすると尚いい。
エンドロールの映像は
安楽死の場面で流れたものと同じ。
ラストで亡くなった主人公の願いは叶わず
食糧にされたのだろう。

遺体が食糧になっているのは読めたが、
セキュリティのガバガバっぷりは
想像以上だった。
主人公の脚の怪我のダメージと
動けっぷりのバランスもガバガバだった。

高級な集合住宅にいた娼婦兼飯炊女、
好きな設定。
ただ「家具」という呼ばれ方には
どうしたって「家畜人ヤプー」を
思い出してしまう。

画面に人がみっちり。
主人公の住むアパートの階段に
人がみっちりといる様子は、
なんとなくエッシャーっぽく感じた。
教会に人がみっちりといる様子は、
原罪を描いた宗教画にありそうに感じた。
緑