ミサホ

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版のミサホのレビュー・感想・評価

4.0
今日はシネマート心斎橋で本作含めて2本観る予定で出掛けました。
外はあいにくの雨☔️だったけれど、なんのその!行ってきました。

本作は1973年の作品。今回、リマスターされたものが上映されている。観たことはなくて、もちろん原作『人間がいっぱい』も存在すら知らなかった。

ってことで“ソノヘンノ・グリーン”というCOD(シネマート・オリジナル・ドリンク)🥤を片手に鑑賞しました。


独特の世界観。
人間の欲望の底知れなさを
これでもかと描いている。

でもさ、人間って知恵があるからさ、やっぱり利便性とかソノヘンヲ追い求めて化学を用いたりして自然を破壊しつつも発展してきたんだよね。その発展の結果を今当たり前に享受してる。

それでも本作で描かれているのは、圧倒的な貧富の差と社会の不公平さ。飾り物として扱われる女性。利用される知識人。

巨大食品企業ソイレント社は、満を持して新商品“ソイレント・グリーン”を発表した。毎週火曜日に配給されるプランクトンが原料の完全栄養食だ。見た目は、抹茶あるいはピスタチオのチョコレートみたいで美味しそうだけど。

グリーンの他に、ソイレント・レッドとソイレント・イエローがある。栄養はそれで補うのだ。肉🥩なんて、庶民は一片だって食べられやしない。

人口爆発で食糧が行き渡らない。住居だって不足している。住むところのない人間がそこら中に溢れかえっていて、今にも臭ってきそう。そんな絶望的な世界。

刑事のソーン(チャールストン・ヘストン)は、ソイレント社の創業者が何者かに殺害された事件を担当する。その事件をきっかけに“ソイレント・グリーン”製造の謎に迫る…そんな物語。

ソーンの相棒である老齢の知識人ソルの最後…これがまた興味深い描き方である。このシーンはなんか良かったな。人道的にアレなのかも知らないけど、ある意味理想的かも。ただ…

ソレカラノ展開が恐ろしい。
そしておもしろい。

いろいろと考えてしまったなぁ…
日々口にするものについて。
ソウナルト外食なんかはちょっと怖い。

本作のこと知らなかったけど、劇場で観られたのは貴重だったかな。この日はもう一本観て、劇場を出たのは夕方だったけれど、あいにくソトハアメ…少し肌寒い一日でした。
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